なかじー
減塩生活を始めてからしばらく時間が経ちました。毎日血圧を下げる薬を服用しつつ、塩分を抑えた食事をし、たまに体を動かすことで、血圧の数値は随分落ち着きました。
ただそれまでの生活習慣を全て捨てて一から減塩生活を始めたため、日々苦労と我慢の連続が続いています。
ここではこれまで私が感じている減塩生活で大変に思うことをまとめていきたいと思います。
減塩生活で大変なこと【食事制限】
減塩生活において一番大変なのは食事制限です。
これは今まで食べたことがなかった『塩分を減らした食事』をするので食事制限がつらいのは当たり前といえば当たり前です。
しかし好きなものを好きな時に好きなだけ食べるという生活を十数年送ってきた私にとって、一気に変えることはとても辛いことでした。
しかも私の場合、自分だけではなくその食生活に家族もあわせて同じものを食べるようになったため、非常に申し訳なく感じました、、
周りの支えがなければ減塩生活を続けることは難しいと思いますが、周りを巻き込むとなると、それまでの生活習慣を悔やんでも悔やみきれない感じになるものです。
塩分が高く食べることが出来ない食事が増える
入院する前日まで好きなだけ食べていたものを、退院後は一切口にすることが無くなりました。なぜなら塩分が高すぎるため、食べることで一日の塩分摂取量の目安を簡単にオーバーしてしまうからです。
思い返すと、お菓子、ファーストフード、コンビニ弁当やおにぎりなど、いつも食べていました。大袈裟でもなく、一週間のうち5日間はこのようなものを食べていたと思います。
そもそもの問題として、私は塩分量が多く味付けが濃い食事が美味しくて大好きなんです(苦笑)そしてそれは当然高カロリーなので、食べすぎると健康を害することが多々あります。
しかしこの味に舌も体も慣れてしまっていたので、一番初めに塩分量をグッと減らした食事(一食あたりの塩分量は約2.0g)を口にしたときの感想は、「全く味がしない」でした。
そして味がしない食事をするのはとてもつらく、最初は食事の時間が全く楽しくありませんでした。
量を食べても満腹感を感じることが出来ず、美味しいものを食べた後に感じる満足感も得ることが出来ないので、やはり初めは食べる量が減りました。
これまで食べたことなかった薄味の食事に慣れていなかったので、減塩生活の最初3ヶ月くらいで体重が10kgほど落ちました。
それまでは何も考えずに食べていた食事の味がいかに濃い味だったかということを痛感したのをよく覚えています。
味のしないものを食べるほどつまらない食事はありません。味がしなければ「美味しい」や「まずい」の味覚も出てこず、ただ機械的に食事を食べているという感じでした。
私の場合、減塩食に慣れて美味しいと感じるまでに、最低でも数ヶ月かかりました。これは毎日食事を作ってくれる妻のおかげでもありますが、もし病院食のような食事が続いたら、今でも食事に嫌気がさしたままだったと思います。
これは減塩生活を送っている人あるあるだと思うのですが、不思議なもので味に慣れてくると、外食した時に何でも味が濃く感じます。基本的に和洋中問わず、どこで何を食べても濃い味付けの料理ばかりです。
味が濃いものはいくらでも食べれるのですが、私の場合は高血圧に対する不安がある程度良いストッパーになっており、自然とブレーキがかかるようになりました。
この感覚を持ち続けていけば、いつかは薬を飲まなくても血圧が落ち着くのではと淡い期待をしています^^
外食に行くのも制限がかかる
入院する前には週に何度もしていた外食も当然NGになりました。理由は「外食メニューの塩分は高いため」になります。
何を食べるかにもよるのですが、基本的に外食の場合は一食あたりの塩分量は6.0gくらいになると思います。これは私が一日で摂取する塩分量と同じ数値です(汗)
外食を繰り返すとまた血圧が上がり脳梗塞の再発にもつながりかねません。そのため、今は多くても月に2回程度に抑えるようにしています。
事前にこういった情報を知っておくことで、外出中にどうしても食事をしなければいけないタイミングがあれば、少しでも塩分を抑えた食事をすることが出来ます。
しかもチェーン店やファーストフード店などよく見かけるお店のメニューをまとめているので、お店を見つけるのもそこまで難しくないこともポイントです^^
前後の食事で調整すれば減塩生活中でも外食することは出来ます。全てを駄目にするのではなく、バランスを調整しながら生活していきましょう!
間食出来るお菓子は決まったもののみ
以前は間食で毎日お菓子を食べていました。ポテトチップ、その他スナック類、チョコレート、グミ、など、今考えればよくまあ毎日食べて飽きないなと思うほど食べていた気がします(苦笑)
しかし今はいくつか決まったものしか食べなくなりました。それはなぜかというと、殆どのお菓子の塩分量とカロリーは高く、減塩生活には適さないものだからです。
そのためお腹が減ったときには、数種類の元々塩分が少ない減塩のお菓子だけを選んで食べるようにしています。
今は慣れましたが、あれだけ大好きだったお菓子も食べれないものが増え、同じものだけを繰り返し食べると言うことが苦痛で仕方なかった時期もあります。
私にとって「好きなものを食べることが出来ない」ということが減塩生活に慣れるまでの最大の難所だったと思います。
なぜなら病院に入院しているわけでもなく、普通に生活しながら仕事にも復帰しているのに、食事だけが普通に出来ないという問題が発生するからです。
一般の人たちからすると、お菓子は食べなくても生活に何も問題は無いはずなのですが、とにかく食べることが好きな自分にとってはとても大きな問題でした。
それまではちょっとお腹が減ったらラーメン、ハンバーガー、カレー、というように好きなものをチョイス出来たのに、突然食べて良いものが決まってしまい、その中でやりくりしなければいけなくなったことに対して非常にストレスを感じたことを覚えています。
制限されていなければきっと何も感じることは無いと思うのですが、食べれるものが規制されてしまうと余計に同じ食事を繰り返していることに反応してしまうのだと思います。
特に私の場合、減塩生活前のストレス解消法と言えば食べることでした。
私生活で何か苛立つことがあってもその日に好きなものを好きなだけ食べることで、ある程度ストレス発散が出来ていたのでそこまでストレスを溜めることはなかったのですが、減塩生活では食べてストレス発散が出来ないので慣れるまでは大変でした(汗)
しかし、結局は「そこにあるのに食べれない」ということが一番の原因だと思っています。
それはどういうことかと言うと、例えばコンビニに行ければ、おにぎり、お弁当、麺類、揚げ物、カップラーメン・焼きそば、お菓子…etc
というように、自分が好きだった食べ物がいつでも大量に置いてあります。さすがに私もコンビニで不自由なく買い物するくらいは出来ます 笑
もちろん商品がなければ仕方ないとなりますが、買おうと思えばいくらでも買えるのに、買ったとしても食べることが出来ない、手に入るのに食べることが出来ない、ということ。
また自堕落な生活が原因とは言え、いつでも手に入れられる環境にいつつも健康面での問題により制限がかかっているということがストレスの原因になっていると思います。
食事の誘いを断りがちになる
減塩生活をしていると、せっかく誘ってもらった食事も断りがちになります。それは食事制限があるため、中々一緒に行くことが出来る場所がないからです。
せっかく誘ってもらったにも関わらず毎回断るのは微妙な空気なること、また私も行きたいのにいけないのは嫌なので、予め事情を説明するようにしています。
これまでは時間があったタイミングで気軽に行くことが出来た食事や、久しぶりに会った友人との食事にも気を使う必要があることは、減塩生活を送る中で辛いと感じる瞬間です。
そこまで社交的ではない自分がせっかく誘ってもらった際に断ることは、ほぼ家族以外とは食事をしないということになります 苦笑
外食は気を使わないと、一食で簡単に塩分量が10gを超えてしまう食事もたくさんあります。当然味が濃く美味しいのですが、私にとって塩分過多は死活問題になります。
そのため誘ってもらったとしても、食事に行くのは2ヶ月に一度くらいにするようにしています。
私の場合、一例ですがこのようなことが上げられます。
・これまでは友人と会うのは夜で食事に行っていたのが、できるだけ日中に会い食事ではなくカフェなどへ行く
・仕事で夜遅くなって家で食事ができない場合は外食をするのではなく我慢する
・菓子折りなどをもらった際は自分では食べずに自宅へ持ち帰り妻へ渡す
・コンビニで購入するものは飲み物、ガムやミント類のみ
コンビニに行く回数は極端に減りました。これまでは一日に数回足を運んでいたコンビニも、今は週に1回~2回くらいしか行かないため、ついつい美味しそうで買ってしまうなんてこともなくなりました。
これまで何百個も食べてきたコンビニのおにぎりも、今はもう手に取ることはありません 笑
何十年も行ってきたことを急に変えるのはとても大変でストレスもかかりますが、自分の健康のため、家族のためと思い減塩生活を続けています。
まとめ
なかじー
私は他の減塩生活を送っている人たちと比べれば周りのサポートのおかげてかなり恵まれている方だと思います。それでもこの生活に慣れるまでは食生活にストレスを感じることが多々ありました。
例えば、仕事中お腹が空いた時に食べれるものが限られていたり、人と一緒にいる時に食べれるものが極端に制限されてしまいほとんど何も食べることが出来ない、といった状況です。
また食事制限にも慣れ、減塩生活でも食べることが出来る美味しいものを探すという楽しみを覚えた現在でも、出先ではやはり不便さを感じることが多々あります。
振り返れば不摂生を十数年続けてきた生活習慣が招いた結果、つまり全ては自己責任なのですが、当事者になるとわがままなものでストレスを感じるものです(苦笑)
好きなものを好きなだけ食べれることは幸せなことですが、私のような状況になることも考えた上で、やはり栄養バランスの整った食生活をすることが重要ですね!